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チョコレートポリフェノールの効果

Plasma antioxidants from chocolate
Dark chocolate may offer its consumers health benefits the milk variety cannot match.

Mauro Serafini et.al ; Nature ; 424 ; 1028 (2003)

毎年秋から冬にかけて、店頭にはたくさんの種類のチョコレートが並びます。
その数の多さに目移りしてしまう人も多いのではないでしょうか。お気に入りの一品がある人も少なくないでしょう。そして、2月といえば、バレンタインデーですね。みなさんは誰にチョコレートを贈りますか。
一口にチョコレートといっても、定番のミルクチョコもあれば、ちょっと苦味のあるブラックチョコや見た目も違うホワイトチョコもあります。
チョコレートの主原料であるカカオは、その昔、不老長寿の薬として使われていました。その成分の一つがカカオポリフェノールです。ポリフェノールは赤ワインや緑茶にも含まれていて、抗酸化物質としておなじみの物質ですね。カカオ豆を砕いて皮と胚芽を除いてすりつぶしたカカオマスにカカオポリフェノールが含まれます。カカオマスの脂肪分をココアバターといいます。カカオマスに砂糖や粉乳を入れ、ココアバターを加えたのがミルクチョコ、粉乳を入れないのがブラックチョコです。ホワイトチョコは、ココアバターに砂糖と粉乳を加えて作られます。ちなみに、カカオマスから一定量のココアバターを抜いて粉末にするとココアになります。ですから、カカオポリフェノールの含有量は、当然、ホワイトチョコ<ミルクチョコ<ブラックチョコとなります。では、体内でのカカオポリフェノールの効果はどうでしょう?
この論文では、健康な男女12人のボランティアに

(1)ダーク(ブラック)チョコ100g(DC)、
(2)ダークチョコ100g+脂肪分の多い牛乳200ml(DC+MK)、
(3)ミルクチョコ200g(40mlの牛乳を含む;MC)

を別々に日に食べてもらい、その後4時間の血液中の抗酸化能とポリフェノール量を測定しました。
その結果、ダークチョコを食べると抗酸化能、ポリフェノール量とも増加しました。また、牛乳と一緒に食べたり、牛乳を含むミルクチョコを食べた時には減少したことから、何らかの乳性分が、カカオポリフェノールの吸収に影響を与えていることが考えられます。
最近では健康志向も手伝って、カカオポリフェノールを多く含むチョコレートも市販されています。
その効能を最大限活かすには、チョコレートと牛乳の組み合わせは避けた方が良いでしょう。「良薬口に苦し」と言いますが、チョコレートの世界でも同じようですね。