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介護食
トロミについて
人は生きるために食物を食べます。「食べる(摂食)」行為は、「噛む(そしゃく)」と「飲み込む(えんげ)」ことによって成り立っています。病気や加齢によってこれらの機能が低下した状態を、摂食・えんげ障害と呼んでいます。
特に、食べ物を飲み込むときに食道へ行かず誤って気管に入ってしまう誤嚥は、肺炎(誤嚥性肺炎)や窒息を引き起こす危険があります。食べ物が口の中で噛み砕かれて食塊がつくられると、普段は閉じている食道のフタが反射的に開き、同時に気管の入り口が閉まって食べ物は食道へ送られます。しかし、病気や加齢によって、えんげ反射がうまく働かなくなると、誤嚥します。
水分はのどの通過が速く誤嚥しやすいですが、トロミを付けたり、ゼリーやムース状にするとゆっくりのどを通過するので、誤嚥しにくくなります。
トロミは、水で溶かした片栗粉やくず粉を汁物に加えて加熱するとできます。しかし、最近は料理の温度に関係なく、簡単にトロミをつけられるトロミ剤が多種類販売されています。

高エネルギー・高たんぱく食について
そしゃく・えんげ機能が低下したり、消化吸収力が衰えると、身体に必要な栄養素が不足して、栄養不良になります。特に、食事が十分に摂れず、エネルギーとたんぱく質の両方が不足すると、たんぱく質・エネルギーの低栄養状態(PEM)になります。
 高齢者施設の入居者および在宅療養者の約40%は、低栄養状態です。
 栄養不足が続くと、生命を維持するために体の筋肉や脂肪を分解して、エネルギーに利用します。その結果、体力だけでなく免疫力も低下し、病気の悪循環を招きます。

◆低栄養状態になると・・・
  1. 免疫力が低下する
  2. 病気にかかりやすい
  3. 合併症が起こりやすい
  4. 入院日数が長くなる
  5. 死亡率が高くなる
  6. 医療費の負担が高額になる
  7. QOL(生活の質)が低下する

高齢者の栄養管理には、エネルギーやたんぱく質が不足しないよう、日々の食事内容や摂取量に気を配る必要があります。たくさん食べられない方には、高エネルギー・高たんぱくの食品を取り入れて、無理なく栄養補給することが大切です。

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